「育つ」やきものと言われる唐津焼は、
使っていく中で飲み物や汚れがしみ込んで変化していきます。
シミや新たな色味となって、2つとない器に変化する。
この変化は、なぜ起きるのか。書いていきたいと思います!

「育つ」とは

まず、今回のタイトルにもあります、

「育つ」

とは何なのか。


それは、使っていく中で起こる「経年変化」です。

やきものが出来た時、
やきものを手に入れた時。
その時の魅力に加えて、

長い間使っていくと、
使う前とは違う輝きや色合いを持つようになって、
時間をかけないと手に入らない、
新たな、素敵な魅力が生まれます!!
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使って変化する理由

じゃあ、なぜそのような変化が生まれるのでしょうか。

その理由には、土ものである陶器の特徴「吸水性」があります!

軽くたたくとチンと鳴る磁器は、
水を通さないのが特徴ですが、
唐津焼は陶器、吸水性があります!

胎土(たいど)と言われる、
下地の土の見えるところの粗めのザラっとした感じや、
「貫入(貫入)」と呼ばれる、表面にある細かなひび。
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このような表面の凹凸に、
茶渋など、飲み物や食べ物の成分が入り込んで、
少しずつ少しずつ溜まってき、
新たな発色や雰囲気が出来ていきます!
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これが、
使っていく中で変化する(経年変化)理由です!!

ここからは、
いくつか例を挙げながら、
少し詳しく書いていきます!

貫入(かんにゅう)

まずは貫入。

これは、
やきものの薬(釉薬)のかかった部分の表面にできる
細かなひび。
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はっきりとわかるような貫入や、
目の細かなもの、大きなもの。
よく見ないとわからないような、
うっすらとしたもの。
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色々な種類があります!

古唐津と言われるような、
江戸時代、もしくはそれ以前に作られた古い唐津焼は、
特に迫力のある貫入がよく見られます!

古い陶器の展示などを見る際には、
少し気にしてみてみると、
素敵な貫入たちに出会えると思います!

雨漏り

そして、
やきものの表面に飲み物などの成分がしみ込んでいくと、
シミのようになることがあります!

それを、
「雨漏り(あまもり)」と呼びます。
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雨漏りが、
長く愛用されてきた時間の経過と、存在感、
器の表面の見飽きない楽しさなどなど、
たくさんの魅力を生み出します!

陶器の楽しみの一つには、
製作中や窯で焼く途中で偶然生まれた変化を楽しむ。
というものがあります。
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その変化で起こる発色や形状を、
「景色」と呼びますが、

経年変化によって生まれる変化も、
器の「景色」となって、
新たな魅力となっていくんです!!

また、
長く使っていく中で生まれる変化のことを、
「古色(ふるいろ)」ということもあります。

まとめ

ということで、
今回は、唐津焼の大きな魅力の一つ
「経年変化」について書いてみました!!

手に入れるときの発色や形は、
もちろんその器の素敵な魅力です!

それに加えて、
愛用することでしか生まれない変化が加わっていき、
新たな発色へ。
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そうして、
器たちは、その器だけ、
たった一つの器としての魅力を強めていきます!!

もっともっと、
その器のことが大好きになっていくこと間違いなし!

ぜひ、
やきものを日々使ってみてください!
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お昼の一服や、食事。
日常のふとした場面がより素敵な時間になると思います!!